[9.25更新] 現場で役立つSC養成セミナー2023 第1回 統合的アンガーマネジメントonedayセミナー 開催のお知らせ
記事カテゴリ:専門家向け主催セミナー
現場で役立つSC養成セミナー2023第1回 統合的アンガーマネジメントonedayセミナー開催のお知らせ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2023年9月25日更新情報
●【申込締切日のお知らせ】
申込締切のご案内をしておりませんでしたが、10月6日㈮を申し込み締切日とさせていただきます。
当日受講はできませんので、セミナーを申し込みの方は、かならず事前にメールでお申込みください。
●9月22日㈮に、京都府下の私立大学附属校園長(約17名)対象に、統合的アンガーマネジメントの研修を行いました。
いくつか感想を紹介します。
❶「己を知ること」の大切さを改めて感じました。
❷職場にはかならず怒りっぽい方がいます。アンガーマネジメントは、社内でぜひ研修すべきかなと思いました。自分と向き合うことの大切さを知ってほしい。そこから、次の展開(新しいもの)が生まれてくるのではないかと思いました。
❸怒りのエネルギーを放出することが大事という視点を教わり、大人の場合、具体的にどのように放出すればいいのかなど、怒りを消し去るのではなく、付き合い方を知りたくなりました。
❹大変良い機会をいただきました。さらに知りたいこと、勉強したいことが出てきました。怒りの出し方については、今後も考えていきたいと思います。素晴らしい内容でした。
❺人間関係のトラブルの根底に、心の傷の問題があることをよく理解できました。互いに理解を深めあうこと、人間の弱さを暖かく受けとめあう風土を育てること、ケアを大事にする文化を育てることが必要だと思いました。心を開くことが負担でない社会の構築の重要性を感じました。
❻怒り自体は否定するものではなく、怒りの出し方を考えていくという発想は、「なるほど」と思いました。怒りの感情の奥にある気持ち「一次感情」を言語化することで、確かに本質に触れ、何に腹を立てているのかを分析できると感じました。そのキーワードになるのは「期待」だと思いました。自分を理解し、他者を理解し、対等な人間関係を築いていくことが大切だと思います。あっという間の3時間でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2023年9月1日更新情報
●2023年9月22日㈮に、京都府下の私立大学付属校園の管理職対象に「統合的アンガーマネジメント」研修が行われる予定です。
●2023年8月18日㈮に、京都府城陽市特別支援教育教員研修で、106名の教員を対象に、「一次支援に活かす統合的アンガーマネジメント」研修が行われました。
以下、受講された先生方の感想をいくつかご紹介します。
❶とても興味深い内容で知識が深まりました。学校というところが、もっと余裕のある所であればと思います。SCの方が、こうしてさまざまな知識を生徒たちにも教えておられるということがすごく良いですし、自分の学校にもこういう機会があればいいと思いました。
❷なかなか自分自身について「見つめてみる」「理解してみる」ということをしてこなかったため、今回の講演を聴き、「自分の状態は怒りからきているのか」と気づきことのできるきっかけになりました。「統合的アンガーマネジメント」の知識があるかないかで、子どもとの関わり方にも大きな差が出てしまうという危機感を持ちました。子どもたちが抱える様々な問題の背景に目を向け、その子に合う対応ができるように、取り組んでいきたいと思います。
❸私が勤める今の学校には、怒りを鎮める対応が必要な生徒は少ないですが、反対に、何かあったときに話をしても、「別に」「何とも思わない」「別に嫌じゃない」と言う生徒がいて、怒りを内に秘める、表に出せない、出さない生徒が多いように感じていました。ですので、アンガーマネジメントの必要性をとっても感じました。生徒向けにするには、私自身がもっともっと知識を身につける必要があると感じました。これからますます必要な内容だと思う講演でした。
❹アンガーマネジメントという言葉は、頭の中では理解していたのですが、先生の分かり易い温かな講演のお話を聴かせて頂き、本当に感動しました。子どもたちに接する場面で、少しずつ指導に活かしていきたいです。ぜひ、日々の生活に活かせるようにしてみたいです。自分と向き合う時間をいただき、感謝いたします。
❺「アンガーマネジメント」ときくと、「どう怒らないようにするか」「怒りを抱かないようにするか」というイメージがあったのですが、「怒りをマイナスにとらえるのではなく、その表現方法や出し方をマネジメントする」という認識だと、今回の講演で気づきました。(子どもらに)「愛着をもつ」という教員の大前提を再認識することもできたので、非常に有意義な時間でした。
❻内容が濃い、あっという間の時間(2時間40分)でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2023年8月14日更新情報:
●2023年8月18日㈮に、京都府城陽市特別支援教育教員研修で、120名の教員対象に、「一次支援に活かす統合的アンガーマネジメント」研修が行われる予定です。
●2024年2月13日㈫に、京都府山城言語聴覚・発達障害児教育研究会にて、山城教育局管内の小中学校の通級指導教室担当教員約80名を対象に、「統合的アンガーマネジメント」研修が行われる予定です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
● はじめに-名称について-
「統合的アンガーマネジメント」とは、従来のアンガーマネジメントに、「トラウマ」「愛着」「発達」の視点を加えたものになります。従来のアンガーマネジメントと区別するために講師がつくった造語になります。
昨年度までは、「包括的アンガーマネジメント」と呼称していましたが、諸事情により名称変更を行うことにしました。
詳しくは当日のセミナーでお伝えします。
● 統合的アンガーマネジメントの骨子
みなさんご存知のとおり、怒りの感情を理解し対処するうえで、トラウマ性憤怒を抜きにして、怒りについて理解し対応することはできません。また、感情調節の基盤となる愛着の視点を抜きにして語ることもできません。さらには、怒りの感情そのものは、決してネガティブなものではなく、抑え込むべきものでもなく、たとえば思春期という発達の過程においては「爆発すること」が重要であったり、いじめやハラスメントなどに出遭えば、むしろ怒ることが当然で大事であったりするわけです。
つまりは、怒りの感情への対処を考える時、個人の発達や背景だけでなく、その個人をとりまく環境についても考慮することが重要です。
従来のアンガーマネジメントは、認知行動療法にもとづくアンガーコントロールトレーニングです。そのため、怒りを抱えた個人が捉え方の幅を広げ、怒りをやわらげ、アサーティブに表現するということが主目的に位置づけられています。
このこと自体は、大事なこともであるのですが、これが学校教育現場に取り入れられるとどういうリスクがあるか、みなさんは考えたことがあるでしょうか。
学校教育では、ややもすると感情を抑圧する教育が行われがちです。家庭においても、「そんなことで泣くな」「怒るな」といった感情を抑圧する教育が行われがちです。そのような感情を抑圧する教育において、アンガーマネジメントはうってつけのスキルですよね。
けれども、私たち心理師は、怒りの感情の大切さを知っています。強い怒りの感情の奥には、悲しみや苦しみがあり、トラウマや愛着に関わる心の傷があることを知っています。
トラウマに起因するトラウマ性憤怒はとても強い怒りで、コントロールがむずかしいレベルのものです。トラウマ性憤怒に対する理解と対処は、認知変容にもとづく従来のアンガーマネジメントでは不十分です。
また、怒りの感情を爆発させる子どもや大人のなかには、愛着が不十分なため、感情調節がうまくできないという人も少なくありません。
これらのことからも容易に想像できるように、トラウマや愛着について目をむけず、単にアンガーマネジメントを教育現場にもちこむことは、子どもたちのトラウマや愛着に関わる心の傷を無視することにつながる恐れが大いにあるのです。
ですから、アンガーマネジメントを教育現場に持ち込む際には、トラウマや愛着、そして発達(知的能力や発達特性、家庭などの環境要因等)の視点をセットにして導入することがとても大切です。
● セミナー内容 研修:7時間+休憩:1時間=計8時間
1.従来のアンガーマネジメント(4時間30分)
従来のアンガーマネジメントの内容について、ワーク型、体験型の形式で学んでいただきます。内容は、一般社団法人アンガーマネジメントジャパン(略称:AMJ)が提供しているアンガーマネジメントがベースです。
①アンガーマネジメントとは
②怒りの感情 一次感情
③ストレスマネジメント 心の救急箱
④認知変容
⑤傾聴
⑥アサーティブコミュニケーション
2.統合的アンガーマネジメント(1時間)
怒りの感情に焦点をあてて、「愛着」「トラウマ」「発達」について、身体志向セラピーの知見、ポリヴェーガル理論等についてお伝えします。
3.アンガーマネジメント実践紹介(1時間30分)
児童生徒への授業(心理教育プログラム)、教員研修、一次支援と個別臨床への応用
●こんな方におススメです。
・アンガーマネジメントを個人臨床や学校臨床に取り入れたい方
・アンガーマネジメントについてはきいたことはあるが、トラウマや愛着についてあまり詳しくない方
・学校教育に、トラウマインフォームドケアを導入したい方
・スクールカウンセラーとして勤務しているが、授業や教員研修に自信がなく、困っている方
※本プログラムをうけていただくことで、たくさんのアイデアが身につきます。この機会に、是非統合的アンガーマネジメントを学び、より多くの子どもたちの役に立てるscを目指しませんか。
・学校などの現場で、具体的な対応を提案するスキル、心理教育のスキルを向上したい方。
● セミナーの概要
セミナータイトル:現場で役立つSC養成セミナー2023 第1回
統合的アンガーマネジメントonedayセミナー
日時:2023年10月9日(月、祝)
時間:10時~18時 うち休憩1時間
※開場は9時40分~となります。
場所:大阪市北区浪花町14-33 OMビル 2F 会議室
講師:川住陽児 てだのふあカウンセリングルーム
形式:対面研修
参加費用:10,000円 ※当日会場にてお支払いください。
※領収証はお名前で発行いたします。ご了承ください。
参加対象者:臨床心理士もしくは公認心理師 ※SC以外の方も参加可能です。
定員:20名
申込方法:メール本文に「セミナータイトル」「名前」「連絡先」「SC経験の有無と経験年数」「所属」「加入臨床心理士会 or 公認心理師協会名」を記載し、inquiry@youji.kawazumi.jp宛てにメールをお送りください。
※本セミナーは臨床心理士研修ポイント(2P)申請予定ですが、臨床心理士の参加人数によって、申請が通らない場合もあります。ご了承ください。
※マスク着用については、個人の判断にお任せします。講師はマスクを着用せずに講義します。体調不良がある場合は、参加をお控えください。
※コロナの感染状況により、セミナーを中止させていただく場合がございます。ご了承ください。
※メールが届かない場合があるようです。お申込みから2日たっても、当カウンセリングルームから返信がない場合は、お手数ですが、当カウンセリングルーム(080-2295-6383)までお問合せください。その際、迷惑電話対策のため、留守電に用件のメッセージをお残しくださるよう、お願いします。
てだのふあカウンセリングルーム
2023-09-25[9.25更新] 現場で役立つSC養成セミナー2023 第1回 統合的アンガーマネジメントonedayセミナー 開催のお知らせ